どうもこんばんは、団長です。エジプト・モロッコ旅行記の第3回目です。この日はエジプト空港を脱出してホテルを確保するまでの模様をお送りします。今回は結構なピンチの場面なので写真が少なくて文字が多めです。ピンチのあまり、写真を撮ってる場合ではなかったのです。。。
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この記事の目次
入国審査という難関
さて、飛行機から降り立ち、いよいよ入国審査です。ここを乗り越えれば、晴れてエジプトに入国です。しかし、海外旅行素人の団長さんにエジプトの入国カードをチェックする係員が立ちはだかります。
滞在先記入問題
前の記事でも書いたとおり、今回の旅行は宿を全て現地で決めるという、海外旅行初心者にしてはハードルの高いことをしようとしている団長さん。
当然、入国カードの“滞在先”の欄は空欄です。適当に書いておけば、裏なんて取れるわけはないんだからいいはずなのに、律儀な男です・・・
そんな入国カードをビシッと差し出す団長さん。一瞬で滞在先が空欄なことを、係員に突っ込まれ突っ返されます。しかし、こんなことでひるんではいられません。いや、「ホテルはこの後決めようと思っているんだ」とつたない英語で伝えます。
しかし、係員氏は英語の問題なのか入国のシステムとして無理なのかは不明ですが「いいから、早く書け」の一点張りです。
「多分、この押し問答に勝ち目はない」と察した団長さんは地球の歩き方に書いてあったホテルの名前を適当に書き込み提出。あっさり受理されます。律儀さが完全にあだとなりました。なんにせよ、あまり無事でもないですが入国についての第一関門は突破です。
ビザ印紙問題
さきほどの滞在先記入問題ですっかり時間を食ってしまった団長さん。気づけば、同じ機内にいた皆さんはスムーズに入国審査を終え、どこかに行ってしまい、ほぼ一人ぼっち状態に・・・
しかし、まだ入国審査は終わってません。エジプトは観光でもビザが必要な国です。
このビザの購入はエジプトポンドで行う必要があるのですが、ビザを売ってるカウンターの横には両替所があり、そこでは日本円も扱っているという情報を得ていました。この情報を鵜呑みにしていた団長さんはご機嫌にもドルを一切持たず、日本円オンリーで来ていたのです。
が、まさかの展開。3店舗ある両替所がどこもやっていません。。。これはまずい。かなりまずい。八方塞りとはこのことです。
どうしようとあたふたしていると、気づけば入国をチェックするカウンターの係員までいなくなってしまいました。途方に暮れます。と、途方に暮れていても誰も助けてくれない海外なので、辺りをうろつき、かろうじて見つけたエジプト航空の職員に話をしてみます。すると天啓ともいえる一言が。。。
「あそこにATMあるからクレジットカードでキャッシングして来い」
なるほど。その手があったか。何故気づかなかったのか・・・
天下のVISAカードをATMに入れ、PINコードを入力し、お金を取り出そうとしたら・・・あれ??カードがATMから吐き出されます。何度やってもエラーが出て、最終的にはATMが操作できなくなる状態に・・・団長さんの命運は完全に尽きたようです。
超しょんぼりした顔で、さっきのエジプト航空社員の下にかくかくしかじかでと説明。完全に彼は呆れ顔です。完全に団長さんがATMの操作の仕方が分からないと思ってる様子。しかし、ATMの前に来て、彼も納得してくれました。
この気の毒な日本人のために、彼は隠しエレベーターで空港の一般ゾーンにあるATMまで案内してくれました。この間は完全に不法入国です。かなり貴重な体験。ここのATMは当然、正常に動いているので無事にエジプトポンドをゲットです。これでビザも買えます。
係員不在問題
ここまででかなりの時間を要してしまっています。入国審査のカウンターに戻った頃には係員がいません。これまた困った・・・
誰か来ないかと「エクスキューズミー」を連呼する団長さん。すると、警備員が来てくれた・・・と思いきや傭兵的な感じなおじさんがやってきました。何故傭兵に見えるかというと、マシンガンを肩にぶら下げているんですね。お国柄仕方がないとはいえ、威圧感あります。そして、傭兵に連れていかれ、私は別室送りに・・・
別室には大量の傭兵たち。そして、この傭兵軍団が実に陽気でして。全員が団長さんのパスポートを回し見して、「ほんとにお前かと」わざとらしく爆笑しながらチェックしてくるは、傭兵Aが急に寝た振りしだして、それを見た傭兵Bが「お前が遅い時間に来るからこいつが寝ちまっただろ」とミニコントをしだす始末です。
これが実に面白く見えて、さっきまで不安に駆られていた団長さんの心を大いに癒してくれました。ありがとう、陽気な傭兵さんたち。ここで入国手続きも完了し、これにて、無事正式に入国です。
真夜中のハイウェイ爆走
バス停探し
ようやく自由の身になった団長さん。次はカイロ中心街に向かって宿を探さなければなりません。時間は既に深夜2時。もはや、空港に一泊でも良いんではなかろうかという時間になってしまいました。
しかし、ここは中心地を目指すという決断をします。カイロ空港からカイロ中心地までの行き方としては、バスがあります。ガイドブックによると、この時間でも少ない本数で運行していることは運行しているらしいのですが、バスターミナルがイマイチ分からない。というか、自分がカイロ空港の何番ターミナルにいるのかも良く分からない状況です。
一旦、空港の外に出てバスターミナルを探しますが、バス停がありそうな方向は漆黒の闇です。どうも自分の危機感知センサーが「そっちに行くな」という警鐘を鳴らしています。この手の予感には従うのが吉なので、バスはやめておきます。
すると、移動手段はタクシーになります。空港の出口にはタクシードライバーの皆さんが、大量にてぐすねを引いて待っています。
タクシードライバー選び
ガイドブックによると、「ぼったくりタクシーも要るから注意せよ」という文言があるのでドライバー選びは慎重を期します。結果、目が合った人とノリが良さそうなおじさんに決めました。
目的地を伝え料金を聞くと、拍子抜けするくらい事前に調べた適正価格と一緒。ここは遅い時間でもあるし、値下げ交渉などはせずに気持ちよく運転してもらおう。
タクシー置き場はチョット離れていて、団長さんのキャリーケースを運んでくれるドライバー氏。このキャリーケースをタクシーに入れるときに驚きました。後部座席の扉を開けずに窓から入れようとしてます。
「おいおい、窓ガラスぶち破る気か」と思ったら後部座席には窓がついていないとのこと。うーん、いきなり度肝を抜かれた。。。
そして、ナチュラルに左側の助手席に乗ろうとしたら「お前が運転してくれるのか」と爆笑するドライバー氏。そうか運転席が日本と逆か。失礼しました。この辺で完全にドライバー氏と打ち解けます。
いざ爆走
助手席に乗り込んで、いざ出発。シートベルトが伸びきっていて、使い物にならないことを目で訴えるとドライバー氏が「ノープロブレム」と一言。うん、もう運を天に任せよう。
どうやら、高速を利用して行くようです。道中、「日本にも高速道路はあるのか?」と聞いてきたりと終始ご機嫌なドライバー氏。何がそんなにおかしいのかと思うくらいゲラゲラと笑っています。
すると、急に「おっ」の一言と共に急停止。そしてバック。どうやら分岐で曲がる方向を間違ったらしい。ってここは高速道路です。明らかに怯えて後続車を確認する団長さんを見て、またおきまりの「ノープロブレム」が出ます。いやいや、これは完全に問題ありだろ。。。
正しい道に入ってからは、遅れを取り戻そうと躍起になったのかグングン飛ばしていきます。体感速度的にも相当で、日本なら即免停ではと思われるスピードです。恐る恐る運転手席側のスピードメーターを見ようとすると、おじさんはこれを手で隠してお決まりの「ノープロブレム」です。もうどうでも良くなり楽しくなってしまった団長さんはドライバー氏とイェイイェイ言いながら道中を楽しみます。
気づけば、目的地に到着。お金は交渉していたものの、大きいお金しか持っていなかった団長さん。おつりはくれるかな、最悪もらえなくても仕方がないかなと思っていると、しっかりおつりまでくれるドライバー氏。ありがとう、あなたは運転は荒いけど良い人でした。
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真夜中の宿探し
深夜2時過ぎ。カイロ市内のとある広場にポツンと立ったキャリーケースを持った団長さん。この姿は明らかに観光客です。あまりウロウロするのはリスキーです。広場にも殆ど人はいなく、とにかく早くホテルに入りたい気持ちでいっぱいです。
辺りをキョロキョロしているとホテルの看板を発見
うーん。。。ホテルではあるようだけど、看板のみで状況は奥に行かないと分からない・・・不安すぎる。そんな団長さんに元にやってきた一人の少年。どうやらSUN Hotelの関係者らしく中に案内してくれるようです。少年の名前を聞くとムハンマド君。まさにイスラム的な名前。
このSUN Hotelは8階建てくらいのビルの内3フロアを占めているようです。エレベーターに乗せられてSUN Hotelのフロアに良くも不安は募るばかり。まず、エレベーターがすごい軋み音を放っています。おそらく点検などしていないのでしょう。そして、共用エリアには2人ほど人が寝ているんだか倒れているんだかしています。この状況、ムハンマド君がいなかったらSUN Hotelには辿りつけていなかったろうな・・・
フロントにはムハンマドの兄がいました。彼からショッキングな一言が。。。「シングルは満室だ」とのこと。おいおい、ここにきてその展開は心折れますって。でも、よくよく聞くと400円アップでツインはあるみたい。当然、ツインで問題ございません。
通された部屋は何故かベッドが4つあるというツインどころじゃない仕様。まぁ多くて困ることは無いから良かろう。共用のシャワーもトイレも結構綺麗だったので、問題なく利用し就寝です。長く疲れる1日でした。
次回予告
いよいよ、エジプト観光が始まります。入国でのトラブルを越えるトラブルは無いと思っていた団長さんに次々と襲い掛かるエジプトという国家。それでは次回もお楽しみに。
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