どうもこんばんは、団長です。前回の記事に引き続き、JALのマイルが1マイルあたり何円の価値があるのかを解説する記事の2回目です。今回は国際線特典航空券に交換した際の価値についてです。
ちなみに国内線特典航空券の価値については別記事でまとめています
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この記事の目次
- 1 【結論】国際線特典航空券交換時のマイルの価値は最大17円以上
- 2 国際線特典航空券への交換は2パターン
- 3 マイルの価値の分析方法
- 4 JAL国際線特典航空券
- 4.1 【結論】JAL国際線特典航空券のマイルの価値は1.9円~15.8円
- 4.2 JAL国際線特典航空券への交換に必要なマイル
- 4.3 東京-韓国路線マイルの価値:3.2円~4.7円
- 4.4 東京-上海路線のマイルの価値:2.1円
- 4.5 東京-グアム路線のマイルの価値:1.9円~3.2円
- 4.6 東京-シンガポール路線のマイルの価値:1.9円~2.9円
- 4.7 東京-シドニー路線のマイルの価値:1.9円~3.5円
- 4.8 東京-モスクワ路線のマイルの価値:2.4円~4.6円
- 4.9 東京-ホノルル路線のマイルの価値:3.2円~4.1円
- 4.10 東京-フランクフルト路線のマイルの価値:2.8円~12.5円
- 4.11 東京-ニューヨーク路線のマイルの価値:2.5円~15.8円
- 5 提携会社特典航空券
- 6 本記事のまとめ
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【結論】国際線特典航空券交換時のマイルの価値は最大17円以上
まずは国際線特典航空券を各エリアでJAL特典航空券、JMB特典航空券、ワンワールド特典航空券の3種類で交換したときのそれぞれのマイルの価値を表にまとめました。
最も効率的にJALのマイルを国際線に交換できるのはJMB提携航空会社の特典航空券との交換であり、JALの特典航空券と交換する際の比較すると10%以上マイルの価値を高めることができます。(路線により例外もありますが・・)
また、基本的には長距離路線であるほど、クラスもビジネスやファーストなど上位のクラスほどマイルの価値が高まることが分かりました。特にハワイ、ヨーロッパ、北米、ロシアの路線がオススメです。
国際線特典航空券への交換は2パターン
国際線特典航空券への交換は下記の2パターンが存在します。
- JAL国際線特典航空券
- 提携社特典航空券
それぞれ、利用できる航空会社や同じ行き先でも必要なマイルが異なります。それでは、それぞれのパターンで分析してみましょう。
マイルの価値の分析方法
まず、各区間でマイルの価値がどのようになるのかを続いて解説します。
区間毎の運賃をJALのホームページから調べ、必要となるマイル数で割ることで、1マイルが何円相当の価値があるかを試算します。例えば、往復30,000円の航空券を15,000円のマイルで交換できるとすると、30,000万円÷15,000円=2.0となり、1マイルの価値は2.0円という具合です。
ただ、航空券の料金は空き状況や時期によってリアルタイムで変動するので、分析はちょっと複雑です。今回は約6ヶ月先の土曜日の東京を出発し、1週間滞在し、次の土曜の夜に各地から東京に戻ってくるという、旅行での利用にありそうなパターンで条件を設定しました。
また、運賃種別も色々あり複雑です。予約変更の自由度が高いほど運賃が高くなります。エコノミー、ビジネス、ファーストの各クラスにおいて、今回が購入者が1番多そうなSaverでの運賃としました。ただし、ファーストクラスはSaverの設定がないのでBasicとしました。なお、今回の分析では必要なマイルが少なくなるキャンペーンは考慮していません。
また、提携航空会社の運賃もJAL運賃をベースに試算している点はご容赦ください。
JAL国際線特典航空券
利用できる航空会社はJAL便のみとなるのが、このJAL国際線特典航空券です。
【結論】JAL国際線特典航空券のマイルの価値は1.9円~15.8円
各路線の詳細な分析は次項以降で行いますが、まずは結論から書くと1.9円~15.8円というのがJAL国際線特典航空券の価値となりました。
それぞれのクラス別では
- エコノミークラス :1.9円~4.7円
- プレミアムエコノミー :2.0円~4.7円
- ビジネスクラス :1.9円~7.0円
- ファーストクラス :12.5円~15.8円
となります。ファーストクラスは圧倒的にマイルの価値が上がると言えますが、それ以外でも基本的にはクラスが高いほどマイルの価値が上がると言えます。(韓国、アジア1、グアムが例外)
JAL国際線特典航空券への交換に必要なマイル
まずは必要なマイルについてです。最低15,000マイルから交換可能で、キャンペーン期間中であれば11,000マイルから交換することが可能です。
日本発着便でそれぞれ必要となるマイルは下の表の通りです。
キャンペーン期間は行き先エリアにより異なるので、JALの公式HPにてご確認をいただければと思います。
また、それぞれのエリアにおける就航地は下記の通りです。
東京-韓国路線マイルの価値:3.2円~4.7円
まずは国際線で1番短距離路線となる韓国の路線です。東京-ソウルの路線をモデルケースとしました。
往路:JAL109便(羽田-ソウル 8:25発)
復路:JAL094便(ソウル-羽田 19:20発)
エコノミークラスは15,000マイルで交換可能であり4.7円の価値、ビジネスクラスは36,000マイルで交換可能となり3.2円の価値となりました。運賃において、エコノミーとビジネスの差が小さいため、エコノミークラスで使ったほうがマイルの価値が上がる結果となりました。
東京-上海路線のマイルの価値:2.1円
続いてアジアの中でも近距離のアジア1の路線です。東京-上海路線をモデルケースとしました。
往路:JAL081便(東京-上海 9:25発)
復路:JAL086便(上海-東京 16:05発)
エコノミークラスは20,000マイル、ビジネスクラスは48,000マイルで交換可能となり共に2.1円の価値となりました。両クラスともソウル路線の方がマイルの価値が高くなり、国内線の航空券と交換したほうが価値が高いともいえる結果となりました。
東京-グアム路線のマイルの価値:1.9円~3.2円
次はリゾート地であるグアムの路線です。
往路:JAL8941便(東京-グアム 9:30発)
復路:JAL8942便(グアム-東京 16:20発)
エコノミークラスは20,000マイルで交換可能であり3.2円の価値、ビジネスクラスは45,000マイルで交換可能となり1.9円の価値となりました。エコノミークラスでの利用はそれなりに価値を高めることができますが、ビジネスクラスでの利用は2.0円を切り、価値がかなり薄くなるという結果です。
東京-シンガポール路線のマイルの価値:1.9円~2.9円
アジア2はアジアの中でも長距離の路線です。東京-シンガポール路線をモデルケースとしました。このエリアからプレミアムエコノミーのクラスも設定されます。
往路:JAL037便(東京-シンガポール 11:30発)
復路:JAL036便(シンガポール-東京 21:50発)
エコノミークラスは35,000マイルで交換可能であり1.9円の価値、プレミアムエコノミークラスは50,000マイルで交換可能となり2.0円、ビジネスクラスは80,000マイルで交換可能となり2.9円の価値となりました。エコノミークラス、プレミアムエコノミークラスでの価値が薄く、ビジネスクラスであれば3円に近づく価値となります。
東京-シドニー路線のマイルの価値:1.9円~3.5円
オセアニア地区では東京-シドニー路線をモデルケースとしました。
往路:JAL771便(東京-シドニー 19:25発)
復路:JAL772便(シドニー-東京 8:15発)
エコノミークラスは40,000マイルで交換可能であり1.9円の価値、プレミアムエコノミークラスは50,000マイルで交換可能となり2.4円、ビジネスクラスは80,000マイルで交換可能となり3.5円の価値となりました。エコノミークラスでは価値が価値が薄いですが、プレミアムエコノミー以上では価値を見出せる結果となりました
東京-モスクワ路線のマイルの価値:2.4円~4.6円
続いてロシアの路線です。東京-モスクワ路線をモデルケースとしました。
往路:JAL421便(東京-モスクワ 10:45発)
復路:JAL422便(モスクワ-東京 17:15発)
エコノミークラスは40,000マイルで交換可能であり1.9円の価値、プレミアムエコノミークラスは50,000マイルで交換可能となり4.3円、ビジネスクラスは80,000マイルで交換可能となり4.6円の価値となりました。
シドニー路線と必要マイルが同じにもかかわらず、運賃が高くなっているので全体的にマイルの価値が上がっています。エコノミーでも2円以上、プレミアムエコノミー以上では4円を上回る高い価値となります。
東京-ホノルル路線のマイルの価値:3.2円~4.1円
続いて大人気のハワイ路線。東京-ホノルル路線をモデルケースとしました。
往路:JAL786便(東京-ホノルル 20:40発)
復路:JAL789便(ホノルル-東京 15:20発)
エコノミークラスは40,000マイルで交換可能であり3.2円の価値、プレミアムエコノミークラスは60,000マイルで交換可能となり3.7円、ビジネスクラスは80,000マイルで交換可能となり4.1円の価値となりました。
エコノミーでも3.2円と高い価値、プレミアムエコノミー以上では4円前後で更に価値を高めることができます。
東京-フランクフルト路線のマイルの価値:2.8円~12.5円
続いて一気に長距離となるヨーロッパの路線です。東京-フランクフルト路線をモデルケースとしました。この距離になるとファーストクラスも設定されだします。
往路:JAL407便(東京-フランクフルト 11:25発)
復路:JAL408便(フランクフルト-東京 19:40発)
エコノミークラスは55,000マイルで交換可能であり2.8円の価値、プレミアムエコノミークラスは70,000マイルで交換可能となり4.7円、ビジネスクラスは110,000マイルで交換可能となり5.3円の価値、ファーストクラスは160,000マイルで交換可能となり、12.5円の価値となりました。
エコノミーでは3円を切りちょっと寂しいですが、プレミアムエコノミー、ビジネスでは5円前後で価値がかなり高い。更にはファーストだと脅威の10円越えの価値とすることができます。
東京-ニューヨーク路線のマイルの価値:2.5円~15.8円
最後に北米路線です。東京-ニューヨーク路線をモデルケースとしました。当然、ファーストクラスも設定されています。
往路:JAL006便(東京-ニューヨーク 10:40発)
復路:JAL005便(ニューヨーク-東京 13:10発)
エコノミークラスは50,000マイルで交換可能であり2.5円の価値、プレミアムエコノミークラスは65,000マイルで交換可能となり3.6円、ビジネスクラスは100,000マイルで交換可能となり7.0円の価値、ファーストクラスは140,000マイルで交換可能となり、15.8円の価値となりました。
エコノミー、プレミアムエコノミーではヨーロッパ路線に軍配が上がりますが、ビジネスでは7円ファーストでは脅威の15円越えとヨーロッパ路線よりも高い価値とすることができます。
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提携会社特典航空券
提携会社特典航空券はマイルでJALと提携している航空会社の航空券と交換することができます。提携会社特典航空券の中にもJMB提携航空会社特典航空券とワンワールド特典航空券の2種類に分かれます。それぞれについて、JAL便を利用した際との比較で価値を算出します。
【結論】JMB提携会社特典航空券が1番お得で最大17円以上の価値
JAL特典航空券の分析で選定した路線について、JMB提携会社特典航空券とワンワールド特典航空券への交換に必要なマイルを元にそれぞれについてマイルの価値を計算しました。
アジア圏の近距離路線を除くと、基本的にJMB提携会社特典航空券が最も少ないマイルでの交換が可能となり、マイルの価値を最大限高めることができます。ワンワールド特典航空券は選べる旅程の自由度が高い分、JAL特典航空券と比較しても必要なマイルは多くなってしまいます。
提携会社特典航空券の特徴
- JMB提携会社特典航空券
-対象は16社
-異なる会社をまたいでの相互利用は不可能で1社利用のみ
-最大6区間まで利用可能
-同目的地でもワンワールド特典航空券より必要なマイルが少ない - ワンワールド特典航空券
-対象は12社
-異なる会社をまたいでの相互利用は可能
ー最大8区間まで利用可能
-同目的地でもJMB提携会社特典航空券より必要なマイルが多い
上記がそれぞれの特典航空券で利用可能な航空会社です。JMB提携会社特典航空券に○がついている会社でも、ここから2社の利用をする場合はワンワールド特典航空券の扱いとなります。ワンワールド特典航空券のほうが同じ移動距離でも必要なマイルは多くなるので注意が必要です。
提携会社特典航空券の交換に必要なマイル
既に書いている通り、同じ移動距離でも1社利用のJMB会社特典航空券の方が必要なマイルは少ないです。例えば10,000マイル分の移動をエコノミーでする際はJMB提携会社特典航空券であれば40,000マイルですが、ワンワールド特典航空券の場合は50,000マイルと25%多く必要となります。これはマイルの価値にも大きく影響します。
また、ワンワールド特典航空券にはプレミアムエコノミーの設定がないのも特徴です。
本記事のまとめ
かなりの長文になってしまいましたが、国際線特典航空券への交換の際のJALマイルの価値をまとめた本記事のまとめです!
- JAL特典航空券への交換にでマイルの価値は1.9円~15.8円!
- オススメのエリアはハワイ、ヨーロッパ、北米、ロシア!
- ファースト、ビジネスなど上位クラスほどマイルの価値は高まる!
- JMB特典航空券への交換は更に価値が増す!
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