どうもこんばんは、団長です。遂にベトナム・カンボジア旅行記も遂に実質最終日に入りました。最後はカンボジアの首都、プノンペンでの観光の模様をお送りします。
カンボジアといえば、殆どの人がアンコール・ワットのあるシェムリアップに行ってしまうので、プノンペンは少々マイナー感があるかもしません。
しかし、プノンペンにはキリング・フィールドやトゥール・スレン博物館と言ったカンボジアにとっては負の遺産ともいうべきものかもしれませんが、見逃すわけには行かない場所があります。今回はキリング・フィールドを巡った模様をお送りします。
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キリング・フィールドへの道のり
キリング・フィールドとはプノンペンの中心から15kmほど南西にあるチュンエク村の通称です。公共の交通機関はないのでトゥクトゥクなどのチャーターが必要です。
昨日、空港からホテルに送迎してくれたドライバー氏に今日の分もお願いしており、8時半に待ち合わせの約束です。
ドライバー氏は約束通りの時間に到着。颯爽と乗り込んでいざ、キリング・フィールドへ。
途中、ドライバー氏はキオスク的なところに寄って新聞と水を購入。仕事中にも普通に寄っちゃうあたりが、気ままでいいなぁなんて思ってると、買いたての水を団長さんにくれました。いやいや、気ままだなんて思ってしまい、すみません。冷たい水、美味しいです。
キリング・フィールドへの道中は結構な悪路を挟みつつでした。一気に農村のような、のどかな景色に変わります。時間にして30分弱くらいでしょうか。キリング・フィールドへ到着です。
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キリング・フィールドとは
そもそもキリング・フィールドとは何ぞやという話です。
とてもざっくりしていて恐縮ですが、以下説明です。
ポル・ポトという過激な共産主義者が率いるクメール・ルージュという武装組織が民主カンプチアなる国を作り、独裁政権を敷いたわけなんですが、その独裁政権が”完全な共産主義社会“を築くために大量虐殺を行いました。
この虐殺が行われた場所がキリング・フィールドと呼ばれ、今も跡地を見学することができるチュンエク村はそのキリング・フィールドの1つなんです。
虐殺の対象となるのは文化人や知識人。眼鏡をかけてるだけでも知識人と見なされトゥール・スレン刑務所に収監され、最終的には当時129箇所にあったキリング・フィールドに運ばれ、処刑され埋められる運命を辿ることとなります。
ナチスによるユダヤ人虐殺になぞらえる人もいますが、このポル・ポトの虐殺の異常性は自国民が対象になっていることです。当時800万人いた国民の内、約300万人が虐殺されたと思うとぞっとします。この影響でカンボジアの人口ピラミッドは異常な形を示しています。
詳しくは文献などを読んでいただければと思いますが、手軽に知りたい方は映画のキリング・フィールドもなかなかオススメです。
キリング・フィールド見学
ということで、キリング・フィールドに到着しました。周りは畑で本当にのどかな空気が流れています。
入場料を支払って入場です。料金にはオーディオガイドの貸し出しも含まれています。日本語にも対応しているので、キリング・フィールドで何が行われたかをしっかりと知ることができます。
一見、ただののどかな田舎に見えそうな場所ですが、各ポイントにはイラストで当時の様子がいて、ポイントごとにオーディオガイドの音声が準備されています。
このようにどのように、キリング・フィールドに連れてこられ、強制的に生涯を閉じさせられたかがイラストと音声で紹介されています。あまりに生々しくさとその反面ののどかな空気とのギャップで気持ち悪くなってきます。
クメール・ルージュの虐殺の特徴として挙げられる1つはそのやり方の残忍さ。例えば、赤ちゃんを殺す際には硬い木のトゲの部分で喉元を掻っ切る方法が取られたそうです。
また、木に叩きつけて殺すという方法もとられたそうです。叩きつけられた木はキリング・ツリーと呼ばれています。
また、マジック・ツリーと呼ばれる木も存在します。菩提樹であるマジック・ツリーにはスピーカーが吊るされ、スピーカーからは革命歌が大音量で流され、処刑の際の断末魔が周辺に漏れ聞こえないようにしていたそうです。
オーディオガイドから流れてくる解説文を聞いているだけでも気持ち悪くなってきます。あまりにも非人道的すぎて、どこか非現実的なものに感じられます。しかし、それは実際にこの場で行われたことであると感じさせるのが遺体を埋めた跡です。
今でも大雨などで土が流れると遺骨が出てくるそうです。
もはや言葉を失ってしまいます。実際に虐殺に使われ道具やどのように使われたのかの説明もあり、それが生々しさを増長させます。
また、キリングフィールド内には被害者の方々への慰霊塔があり、大量の頭蓋骨が展示されています。
これで一通り、キリング・フィールドの見学を終えました。オーディオガイドを全部聞きながらの見学だったので2時間近くの時間を要したと思います。しかし、ここは見に行く必要がある場所だと強く感じました。人間の恐ろしさというものをヒシヒシと感じます。
同じような場所としてアウシュビッツが一般的に浮かぶと思いますが、このキリング・フィールドもカンボジアに来たからにはアンコール・ワットだけでなくこちらにも足を伸ばしてみて欲しい。
最後に、オーディオガイドを耳から外して自分の音楽プレイヤーに付け替えます。どうしてもここで聞きたかったのが「パリは燃えているか」です。映像の世紀のメインテーマとしてあまりにおなじみですが、ここではこの曲を聞かなければと思い、日本から持ってきました。映像の世紀では確か10回目でポルポトに触れているはずです。こちらも視聴する価値ありです。
次回予告
キリング・フィールドの観光を終えた団長さん、続いてはキリング・フィールドに送られる前に一旦収監されるとトゥール・スレン刑務所の跡地であるトゥール・スレン博物館に向かいます。それでは次回もお楽しみに~。
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