どうもこんばんは、団長です。今回はこの度における最大のイベントとも言える団長拉致事件の模様をお送りします。2009年ということで、イスラム過激派が日本人を誘拐し、公開処刑するなんていう事件が起こって間もない頃であり、旅行者の自己責任論が声高に訴えられている時代です。
今回の出来事は基本的に緊張感を感じながらの時間だったので、写真が殆どありません。申し訳ないです。
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食事への誘い
ラクダでのピラミッド巡りツアーを終えて再び受付に戻ってくると、今回のツアーを斡旋してくれた親切なエジプト人が待っていてくれました。
「ありがとう、とても楽しかったよ」と告げると、「そりゃあ良かった」と彼も満足げ。握手でもして解散かなと思っていると思いがけない一言を彼が発します。
「我が家で晩御飯でもどうだい??」
いきなり、これを言われてもホイホイついて行くほど平和ボケはしていないつもりですが、既に心を許してしまっている団長さん。
「ほんと?是非行きたい」
と答えてしまうのでした。
親切なエジプト人の家へ向かう
カイロという街はかなりの都会です。街は雑踏というか騒がしいし、とても埃っぽいですが、思いの外都会なんです。当然、この都会のどこかのマンションにでも住んでいるのだろうなと高をくくっていた団長さん。
彼は家まではタクシーで向かうと言います。拾ったタクシーは旧型のランクル。走り出すランクル。ここで団長さんは異変に気づきます。あれ?このランクル、市街地から離れていってる・・・どうやらカイロ市街に住んでるわけではないのだなと思った刹那、ランクルは砂漠に進路をとります。
ピラミッドを横目に砂漠を爆走するランクル。まさにランドクルーザーだな、ランクルは日本の道には不要だろ論を唱えてる団長さんとしては、ランクルの存在意義をここで見出します。砂漠の奥に奥に行くにつれて不安が・・・これって拉致じゃないか??
冒頭にも書いた通り、中東が物騒になりだした時代なので、下手すりゃ首切られた動画をネット上にアップされるんじゃないかという恐怖がふつふつと湧いてきます。
砂漠が終わるとそこにはもう舗装された道路はありません。土にまみれたような道に牛がリアカーを引いているような場所です。思えば遠くに来たもんだ。。。この辺で団長さんとしてはかなり生きた心地がしませんでした。
エジプト人宅での過ごし方
エジプトのブドウ
そんな心配をよそに、エジプト人は自宅に招いてくれました。疑ってごめんよ。家では両親と共に住んでいるようで、父親と思しき老人がいる部屋に通されました。団長さんをこの老人に紹介してくれましたが、どうやらこの老人は英語は喋れないよう。
団長さんの紹介を終えると、彼は「俺はシャワーに入ってくるからゆっくりしてくれ」という言葉を残し別の部屋へ・・・。ということで、英語が喋れない老人と二人きりになりました。流れる沈黙・・・気まずい。。。
そうだ、こんなこともあろうかと、指差し会話帳を図書館で借りてきて持ってきていたのでした。そして、ここはあえて指を刺さずに、エジプト語を喋り自己紹介をしてみました。すると、どうやら通じたようで、老人は微笑を浮かべております。ここで、心を許してもらえたのか、彼は団長さんにブドウを差し出します。ありがとう老人。
しかし、エジプトに来て以来、生ものは食べないようにしていた団長さん。かと言って、折角くれるというのでいただくことに。甘くて美味い。
エジプトの家庭料理
まもなくして、親切な彼がシャワーから上がってきます。いかにも中東チックなシーツを身体に巻きつけたような部屋着を着ています。さすがに似合う。彼は別の建物に通してくれました。どうやら、横にある家が彼の今住んでいる家で、奥さんどころか子供までいるようでした。
これまたいかにも中東チックな質の良さそうな絨毯が敷き詰められた部屋に通され、奥さんの作ったエジプト料理をいただく。写真を撮りたかったんだけど、文化的に実は失礼だったりしたらとか思うと、ビビッて取れなかった。
そして、出てきた料理が生トマトがふんだんに入った料理。海外のキワモノも比較的に躊躇無く食べられるタイプではあるものの、トマトには大いに躊躇するのが団長さんです。
でも残すというのはおそらく、この国でも失礼に当たると思うのでしっかりと完食。久々にガッツリとトマト食べた。細かく刻まれてたことが救いです。
味は中東独特の香辛料が利いた感じで団長さんの好みです。そして、彼は団長さんが着ていたシャツが気に入ったらしく、彼の部屋着と交換しようと提案してきました。これが旅の最終日なら迷わず交換なのですが、荷物を絞った旅の序盤で長袖シャツを失うのは厳しく、泣く泣くお断りを。
しかし、このエジプトの方は本当に親切で、今日の宿がまだ決まっていないというと、ホテルも予約してくれ、彼の友人にそこまで車で送ってくれるという手配までをしてくれるという素晴らしさ。本当にありがとう。
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カイロへ帰還
しっかりと車で送ってもらい、無事カイロのホテルに到着した団長さん。そういえば、帰りは砂漠通らなかったなぁ。行きのルートはショートカットルートだったのでしょうか・・・
聞いた話では、シングルルームだと聞いていたわけですが、まだ部屋の準備中だということでドミトリーで一時待機を言い渡されます。
さすがドミトリー、バックパッカーの達人的な人たちが勢揃いしています。そして、いろいろな人が英語で質問攻めにしてきます。これは、英語力の強化が必要だなと身をもって実感。。。
そろそろ英語がきつくなってきた頃、救いの手が。どうやら団長さんの部屋の準備が完了したようです。そそくさと移動です。
シングルルームと聞いていましたが、ツインルーム仕様の部屋です。前の日といい、こっちのホテルにはシングルルームは無いんでしょうか・・・しかし、広い分には文句はございませんです。
この日はあまりに色々ありすぎた。一歩間違えてたら死んでたかもしれない。そんな思いの中、ちょっとした興奮というか高揚感を持ちつつ就寝です。
次回予告
まさかの展開でエジプトの一般家庭に上がりこみ、食事までいただいた団長さん。次の日はいよいよエジプト最終日。カイロをぶらついて、本来の目的地であるモロッコに飛びます。それではまた次回にご期待下さい。
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