どうもこんばんは、ループの螺旋階段です。今回は久々にナゴヤドームに行ってきた模様をお送りします。2018年のシーズン、ホームの最終カードとなる阪神戦です。ファイナルシリーズのチケットをたまたま確保していたら奇しくも浅尾と野本の引退試合となってしまった試合です。
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この記事の目次
久々のナゴヤドーム
ナゴヤドームに最後に行ったのは、落合政権最終年のはずなので2011年のクライマックスシリーズです。それ以来なので7年ぶりのナゴヤドームでの観戦となります。今回は新幹線で東京から向かってナゴヤドーム直行ルートとなるため、JRで大曽根まで行ってから名城線を利用するという、自分的にはトリッキーなルートです。
乗り換え時にちゃっかりと名古屋駅ホームできしめんを食べることも忘れません。
大曽根でJRから地下鉄の乗り換えようとすると、既に中日ファンと思われる人がチラホラ。アルモンテのユニフォームに歩きながら着替える人がいたりしています。久々に味わうホーム球場感。基本的にビジター球場の専門で応援してきた団長さんにとっては不自然かつ若干の照れくささを感じる状況です。
大曽根からナゴヤドーム前矢田駅までは地下鉄名城線で一駅。あっという間の距離ですが中日ファンでとんでもない混雑。ラッシュ時の山手線レベルの混雑です。矢田駅で降りて、ドームに向かうとお馴染みのドラゴンズロードに出くわします。
評判の悪いナゴヤドームですが、このドラゴンズロードは素晴らしいと思います。個人的にかなり好きです。ドラゴンズロードが終わり、エスカレーターを上るとナゴヤドームのお出ましです。
ナゴヤドーム横のイオン
ナゴヤドームへは飲食物の持ち込みは禁止されているのですが、それを形骸化させる存在であるドーム横のイオン。イオンも大きなスポンサーであるため、ややこしいのです。そんなイオンの食品売り場は長蛇の列です。
このイオンの恐ろしいところは、選手の応援歌が普通にBGMとして流れ続けていることです。悪い意味で鳥肌が立ちます。イオン内にあるタリーズに普通にドアラのユニフォームが飾られていたりと、本拠地のお膝元という環境の末恐ろしさを感じます。
イオンにもドラゴンズのグッズショップがあるのですが、入場するための長蛇の列ができるほどの賑わいっぷりです。ドーム横のプリズマクラブの方が空いているかつグッズが豊富なことをリサーチ済みなので行列を横目にドームに向かいます。
プリズマクラブとツーショット
プリズマクラブは予想通り、そこまで混雑していません。そして、2階にはドアラカフェなるものが。これは7年前にドームに来たときはなかったです。ドアラブームに乗って作ってしまったようです。メニューを調べてみたら、クラフトビールがあったりとなかなかセンスがよさげです。今回は時間の都合で行けなかったですが、今度行ってみたい。
で、プリズマクラブ。正式には発表されていませんでしたが、岩瀬も今期限りで引退という報道が出ていたので、岩瀬のビジターユニを思わず購入。これまで落合のホームユニしか持っていなかったので、良いきっかけでした。
ドームを支える柱には選手の写真が貼られています。岩瀬がいたので思わずツーショットを撮ってみました。
岩瀬が来年からいないと思うと寂しい・・・福田ファンとしては福田とも撮影せねばということで・・・
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ファイナルシリーズイベント
てことで、ぼちぼち入場しましょう
山本正之&久野元アナ
今回のファイナルシリーズのイベントとして、ドラゴンズファンにおいて国歌のような扱いである「燃えよドラゴンズ」の作者である山本正之氏と88年版を歌っていた元CBCアナウンサーの久野氏が歌うというイベントがありました。
88年は優勝した年で、立浪がルーキーで入っていたり、4番が落合だったり、監督が星野だったりとなかなかの濃い内容。そして、生歌は結構グッときますね。この二人は反落合の急先鋒でもあったので、若干気になりますが、細かいことは水に流しましょう。
入場者プレゼント
ファイナルシリーズということで、入場者プレゼントがあります。1年間応援ありがとうのメッセージが書かれたポストカードです。この日は野手のカードが配られる日で、全15種類からランダムで配られます。荒木かアルモンテかビシエドが欲しいなぁと思いつつ見てみると・・・
試合
さて、そろそろ試合開始です。ビールも調達して準備万端。
スタメン発表
さて、スタメン発表。今回は外野席に限りなく近い内野指定席から観戦です。
このファイナルシリーズは松坂のボブルヘッド人形付きのチケットがあることもあり、松坂が先発の可能性もあるかと思ってましたが、この日はガルシア。投壊気味の我が軍においては1年間安定感を保ち続けていた投手なので期待できます。
セカンド亀澤以外は見たいと思っていたメンバーが名を連ねていたので満足です。セカンドは荒木か高橋が見たかったけど、まぁ贅沢は言いません。
スタメン発表後に応援歌が演奏されますが、相変わらず分からない歌が多い。応援歌が一新されて以降覚える気がないのが問題ですね。ただ、そこはさすがホーム球場。応援歌がちゃんと大型ビジョンに映されるし、後ろのオジサンが大きな声で歌ってるので覚えることができる良いきっかけとなりました。ありがとうオジサン。
宇野の始球式が終われば試合開始です!
試合内容
と勢いよくプレイボールしたものの、試合内容がしょっぱい。実にしょっぱい。1回にあっさりと先制されて以降、散発の安打だけでは盛り上がりようにも盛り上がれません。
得点が入りそうだった内野安打もどきも、チャレンジで判定が覆ってしまうし。前半で盛り上がったのはその場面と、福田の逆方向のもうひと伸び足りないライトフライくらいでした。これではビールもなかなか進みません。興味はもはやいつ野本と浅尾が出るかです。
試合は投手である藤浪に思いっきりタイムリー2ベースを食らった時点でほぼ終わりです。あと、個人的に酷いと思ったのは福田の3球三振。やる気ないのか、ひょっとして目でも悪くしてるのかと思えるくらいあっさりとした3球三振はナゴヤドームにため息と怒号を巻き起こしました。
代打野本
最初に来た盛り上がりは代打野本の場面。ドラ1で即戦力候補として入団し、シーズン当初はホームランも放って活躍が期待されていた野本ですが、その後は規定打席達することもなく、はっきり言って期待はずれだったと言わざるを得ません。でもポストシーズンとかシーズン終盤に勝負強さを発揮する選手ではあったんですけどね。
勝負強さは認めつつも、正直野本クラスで引退試合とは・・浅尾のおまけみたいなもんじゃないかくらいに思ってました。しかし、この野本の打席が不覚にも感動してしまった。最終打席はボテボテの内野ゴロだったんですが、きわどいタイミングでヘッドスライディングもアウト。
自分でも納得のいくプロ野球人生ではなかったと想像しますが、そんな中でも最後に全てを出し切るかのようなヘッドスライディングとベンチに戻る時の泣いている姿はちょっと泣けました。お疲れ野本。
野本といえば旧応援歌が至高のデキなんですよ。引退後はチャンテに使うべきとずっと私が主張するレベルのデキなんです。それが、聞けなかったのは改めて残念です。
ご参考)至高の応援歌
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サードの福田に代わりましてピッチャー浅尾
さて、今日のメインイベントがやってまいりました。9回表からは浅尾です。既に4点のビハインドです。この展開での浅尾登板が良かったのか悪かったのか。勝ってる場面で投げて欲しい気持ちもあるけど、気楽な負けてる場面のほうが良い気もする。とにかく複雑な気持ちです。
マウンドに上がる浅尾に掛けられる歓声は野本のときの比ではありません。さすがそのイケメンっぷりもさることながら球団史上唯一の連覇の最大の功労者。マウンドに上がり森繁からボールを受け取り、握手をした時点で自然と涙が出てきます。相手打者は中谷。もはや全盛期の力のない浅尾はてこずります。あわやホームランかという特大ファールを打たれつつも、何とかフォークで三振。
なんというか、引退するんだから力が無くなってて当然なのですが、全盛期の圧倒的な投球を見てるだけに、ストライクを投げるのもままならず、スピードが乗らないのはとても切なく、涙が出てきます。今中の引退試合を思い出します。ありがとう浅尾、あなたのおかげで連覇ができました。
ピッチャー浅尾に代わりまして岩瀬
浅尾は1人を抑えたところでお役御免です。誰投げるのかなーと思ってたらまさかの岩瀬。浅尾に代わりまして岩瀬のアナウンスを何度聞いたことかわかりません。逆もまた然りですが。このアナウンスは本当に心が抉られるようです。
後で岩瀬の談話にありましたが、浅尾の引退試合ということで自ら志願をしてのマウンドだったようです。落合政権後半の屋台骨の二人。きっと彼らだからこそ分かり合える関係というものがあるのでしょう。
この日の岩瀬は自身の日本記録を更に1試合更新する1001試合目の登板です。これまた奇しくも星野氏の1001と重なるのは何かの縁なんでしょう。岩瀬はまだ残りの試合で登板があるかもしれませんが、私が見る最後の岩瀬の姿、既に全盛期はとうに過ぎたその勇姿をまぶたに焼き付けました。
この試合、ドラゴンズの黄金時代と言える落合政権を目の当たりにした者として、観ることができて本当に幸せでした。
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引退セレモニー
試合は4-0の完封負け。引退試合にしてはあまりに寂しい結果です。そんな中、試合終了後は引退セレモニーです。
野本と浅尾の活躍したシーンのVTRが流れて、その後花束贈呈から挨拶という流れ。
VTRは浅尾のがなかなか良いデキでした。ピッチングシーンよりも守備シーンに力が入ってるような構成で、浅尾の人並みはずれた運動神経が良く伝わるVTRになっていました。さすが中継ぎ投手で唯一ゴールデングラブを取った選手です。
花束は浅尾へは同級生の吉見から、野本へは同じ外野手で同世代の大島から渡されました。吉見-浅尾のリレーは強かったドラゴンズの象徴でもあるので、この2人の抱擁は今思い出しても涙が出てきそうです。浅尾がMVP取った年のコメントで「吉見の勝ちを2つ消していて、それがなければ吉見が20勝でMVPのはずだったから申し訳ない」というものがあったのですが、それくらい仲の良い2人なんです。
最後の挨拶では、野本の挨拶が実に大人だぁと感じました。最初の入りが「僕のような選手のために引退試合を・・・」で球団スタッフに感謝しますというコメントだったので、こういった心配り的なものが引退試合をしてもらえた要因なんだろうなぁと。
浅尾は逆で、なんか聞いてるほうがドキドキするようなフワフワした内容でした。球場に笑いが起きたのが「たくさんの球団関係者、コーチ、監督に感謝します」みたいなところで、”たくさんの監督”ってのがたくさんでいいのかよ的なツッコミがある有様。でも、そんな中でも、残ってくれている阪神ファンにもお礼を言ってるあたりは良かった。
挨拶が終わると、胴上げをされて、最後に球場を一周します。その前に陽気なドミニカン達に囲まれる浅尾の画も結構好きです。
浅尾は三塁側から、野本は一塁側からと二手に分かれて回るんですが、仕方がないとはいえ浅尾と野本では周りで撮影するマスコミの数に差がありすぎるのが気になるところ・・・客席から紙テープも投げ込まれましたが、野本が目の前に来たときは出し惜しんで、浅尾が来たら投げるという構図も理解はできるけど、若干切ない。
引退セレモニーってのを見るのは初めての経験でしたが、ジーンと来るものがありました。
浅尾は優勝やMVPなど最高点に達しながらもその後故障に悩み泣く泣く引退。野本は最初から最後まで大ブレイクすることなく力及ばず引退。全然違う引退ですが、それぞれ感じるものがありました。そもそも、自分で引退を決めることができて、セレモニーまでやってもらえる選手なんてほんの一握りしかいないから、幸せなことだと思います。とにかく、浅尾&野本よ、お疲れ様でした。
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